岡田ら 1965263 fig.327,
内田 197996 fig.338
内海 1983209 pl.62,
西村 1992136 pl.31-1,
奥谷 199453 fig.7,
内田 楚山 200152-53 figs.,
今原 201128 figs.
柳 20047 fig.
神奈川県三崎以南の海岸にきわめて普通,干満線間上部の岩石裂隙面に生息,
地中海産個体は口盤縁にある青色の疣を欠く(岡田ら 1965
,内田 1979
),
本州中部以南,磯の岩の上や割れ目に付着(内海 1983
),
九州以北,世界の温帯(西村 1992
),北海道〜九州,全世界の温帯(奥谷 1994
),
本州中部から九州,潮間帯中部から下部の岩盤,岩の側面や裏面,神奈川県は真鶴三崎三ツ石海岸周辺で
天然記念物に指定(今原 2011
).
大西洋,アゾレス諸島,ベルギー,ギリシャ,インド洋,アイルランド,地中海,モザンビーク,
オステンド,ポルトガル,南アフリカ,スペイン,イギリス,Wadden Sea(オランダ),
Westerschelde(オランダ),Wimereux(フランス)に分布(WoRMS 01 Sep 2012).
卵発生は母体の胃腔の中で進み,変態後稚イソギンチャクとなって口から吐き出される(宮川 1982
),または
胚は母体の胃腔で発育し小さなイソギンチャクとなって母体の口から吐き出される(奥谷 1994
).
この子供は親の隔膜の一部から無性的に再生されたもので,卵の発生によるものではない(内田 楚山 2001
).
特異な無性生殖により数十個体のクローンが群れていることが多い(今原 2011
).
ポエキロストム目(ツブムシ目)の Doridicola actiniae (Della Valle 1880)(as Critomolgus actiniae (Della Valle 1880)),Paranthessius anemoniae Claus 1889, Lichomolgus actiniae Della Valle 1880(as Critomolgus actiniae (Della Valle 1880)), Gastroecus arcticus Hansen 1886,Parastaurosoma kamchaticum Avdeev & Avdeev 1975 (as Gastroecus arcticus Hansen 1886)が外部寄生する(WoRMS 01 Sep 2012).
今原 幸光 2011写真でわかる磯の生き物図鑑. トンボ出版. pp.271.
宮川 和子 1982海に咲く奇妙な”花” イソギンチャクの生活史. アニマ, 114: 32-36.
西村 三郎(編) 1992原色検索日本海岸動物図鑑, I. 保育社. pp.425.
岡田 要, 内田 清之助 & 内田 亨 1965新日本動物図鑑 (3 volumes). 北隆館.
奥谷 喬司(編) 1994海辺の生物. 山渓フィールドブック, 8. 山と渓谷社. pp.368.
内田 紘臣 & 楚山 勇 2001イソギンチャクガイドブック.TBSブリタニカ. pp.158.
内田 亨 1979新編日本動物図鑑. 北隆館. pp.793.
内海 冨士夫 1983, 1990学研生物図鑑 水生動物. 学研. pp.340.
柳 研介 2004〜水中に咲く花〜 イソギンチャクの世界. 千葉県立中央博物館 分館海の博物館.pp.10.