Octopus sinensis d'Orbigny 1834

マダコ

軟体動物門 頭足綱 鞘形亜綱 八腕形上目 タコ目 マダコ科

shallow water, rocky bottoms,
Jogashima, Miura, Kanagawa, Japan
photo by Kazuyuki Yamada, 19 November 2003
Olympus Camedia C40Z, Olympus PT-012

Octopus vulgaris マダコ Cuvier 1797. 西村 1992 296 fig.16.20F pl.60.1. 波部ら 1994 132. 奥谷 1994 188-191 fig.1.2.108. 波部ら 1999 29, 32, 101, 130, 152, 287. 奥谷 2000 1077 pl.536.1a-b. 土屋 2002 86, 90-91 figs., 122 fig.

Octopus cf. vulgaris マダコ 今原 2011 99 fig.

Octopus sinensis マダコ Gleadall 2016 31-42.

  太平洋岸宮城県以南と日本海岸青森県以南,東シナ海,台湾, 潮間帯〜水深200m,岩礁,砂泥底(西村 1992). 常磐と能登半島以南の日本各地,潮間帯から陸棚上部(奥谷 2000). 三陸以南,南西諸島を除く日本全国,潮間帯〜水深40mほど(土屋 2002). 太平洋岸宮城県以南と日本海岸青森県以南,潮下帯の岩礁や砂泥底, 潮間帯下部の岩の隙間(今原 2011).
  世界各地からの報告に複数種を含む可能性(奥谷 2000).

  周囲の環境に擬態,襲われると墨を吐いて逃走,隙間の奥に潜り込む(今原 2011).
  産卵期は夏〜秋(西村 1992). 春〜秋にかけて産卵,岩棚の下などにブドウの房のような形に産みつけ, 孵化まで4週間ほど母ダコが世話をする(土屋 2002).
  適水温20〜25℃,7℃以下になると深所へ移動,塩分17‰以下には住めない(奥谷 1994).
  ウツボによる捕食シーン(土屋 2002 122).

06 October 2015; modified 18 September 2017

  1. Gleadall, Ian G. 2016 Octopus sinensis d'Orbigny, 1834 (Cephalopoda: Octopodidae): Valid species name for the commercially valuable east Asian common octopus. Species Diversity, 21: 31-42.
  2. 波部 忠重, 奥谷 喬司 & 西脇 三郎 1994 軟体動物学概説 上巻. サイエンティスト社. pp.273.
  3. 波部 忠重, 奥谷 喬司 & 西脇 三郎 1999 軟体動物学概説 下巻. サイエンティスト社. pp.321.
  4. 今原 幸光 2011 写真でわかる磯の生き物図鑑. トンボ出版. pp.271.
  5. 西村 三郎(編) 1992 原色検索日本海岸動物図鑑, I. 保育社. pp.425.
  6. 奥谷 喬司(編) 1994 水産無脊椎動物,II. 恒星社厚生閣. pp.357.
  7. 奥谷 喬司(編) 2000 日本近海産貝類図鑑. 東海大学出版会. pp.1173.
  8. 土屋 光太郎, 山本 典暎 & 阿部 秀樹 2002 イカ・タコガイドブック. TBSブリタニカ. pp.140.