Amphibalanus amphitrite (Darwin 1854)

タテジマフジツボ

節足動物門 甲殻亜門 Hexanauplia 鞘甲亜綱 無柄目 フジツボ科

intertidal zone, sandy-muddy bottoms
Obitsu River Mouth Flat, Kisarazu, Chiba, Japan
photo by Kayane Lab. with Kazuyuki Yamada, 01 June 2014
Olympus μTough-8010

Balanus amphitrite Darwin 1854 165, 168-171, 173, 180, 181, 186, 187, 188, 192, 240-246, pl.5 fig.2a-o.

Balanus amphitrite hawaiiensis 弘 1937, 内海

Balanus amphitrite タテジマフジツボ 内田 1979 407 fig.1442. 付着生物研究会 1986 108, 110, 112, 115, figs.5.1.16, 5.3.1. 奥谷 1994 204. 西村 1995 128pl.76-8 figs.21-88B, 21-89B. 岩崎ら 2004 26, 30-31. 大谷 2004 52 table 4. 木村ら 2004 61 table 1, 64-65.

Amphibalanus amphitrite タテジマフジツボ 付着生物学会 2001 . 今原 2011 106 fig.

  南日本,台湾,フィリピン,ハワイ(内田 1979). 各地の内海や港湾,世界の温・熱帯域に広く分布(奥谷 1994). 本州以南の内湾潮間帯中部の代表種(西村 1995). 津軽海峡以南(付着生物研究会 1986今原 2011).
  ヨーロッパへ移入した可能性(Darwin 1854 165).

  日本の暖流水域では港湾の筏や船底に付着,潮間帯では見られないが, 熱帯水域では潮間帯に群棲(内田 1979). 内湾の潮間帯中部,岩盤上やその下面,ブイや護岸など(今原 2011).

  日本における化石の層位学的研究から,最近日本へ移住したと考えられ, 最古の資料は約3000年前(付着生物研究会 1986). 太平洋熱帯域に起源をもつと考えられ,移入種と考えられる(奥谷 1994). 船舶によって運ばれた世界で最も広く分布するフジツボのひとつ, 日本では1930年代にはじめて記録された外来種, 原産地は南太平洋とされるが詳しいことはわかっていない(今原 2011).

  孵化後のノープリウス1昼夜に1回ずつ脱皮,約1週間でキプリスに,3日〜数週間で固着, 5〜6月に変態したものは3か月以内に性的に成熟する(奥谷 1994).

01 November 2014

  1. Darwin, Charles 1854 A monograph on the sub-class Cirripedia, with figures of all the species. The Ray Society, London. pp.684, pls.30.
  2. 付着生物研究会 1986 付着生物研究法−種類査定・調査法−. 恒星社厚生閣. pp.156.
  3. 今原 幸光 2011 写真でわかる磯の生き物図鑑. トンボ出版. pp.271.
  4. 岩崎 敬二,木村 妙子,木下 今日子,山口 寿之,西川 輝明,西 栄次郎,山西 良平,林 育夫, 大越 健嗣,小菅 丈治,鈴木 孝男,逸見 泰久,風呂田 利夫 & 向井 宏 2004 日本における海産生物の人為的移入と分散:日本ベントス学会自然環境保全委員会によるアンケート調査の結果から. 日本ベントス学会誌, 59: 22-44.
  5. 木村 妙子,岩崎 敬二,大越 健嗣,小菅 丈治 2004 博物館・水族館の収蔵標本から見た日本の海洋移入ベントスの現状(2003年収蔵目録調査から). 日本ベントス学会誌, 59: 58-67.
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  7. 西村 三郎(編) 1995 原色検索日本海岸動物図鑑, II. 保育社. pp.663.
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  9. 大谷 道夫 2004 日本の海洋移入生物とその移入過程について. 日本ベントス学会誌, 59: 45-57.
  10. 内田 亨 1979 新編日本動物図鑑. 北隆館. pp.793.