Sakai 1976623 pl.212-3,5.
三宅 1983168 pl.56-6.
西村 1995415 pl.117-12.
日本ベントス学会 2012210 fig.
模式産地は日本,東京湾〜九州,黄海(Sakai 1976
),
東京湾〜九州沿岸;韓国沿岸(三宅 1983
).
宮城県以南沖縄諸島まで,泥干潟(西村 1995
).
干潟の水はけのよい高い所,コメツキガニは砂質寄り,チゴガニは泥質寄りと
生息域を違える(和田 1982
).
河口の砂泥または泥底,干潮時は休みなく摂取活動を続ける(三宅 1983
).
地上での活動は干出時に限定,干出後30〜60分後に活動個体数が最大になり以降徐々に減少,
活動中も最長9分おきに鰓呼吸のため巣穴に戻る(和田 1982
).
コメツキガニは潮が引いた直後に活動ピークがあり,チゴガニは干潮の間活動し続ける(秋山 1985
).
ウェービングは雄に限らず雌も行うことがあり,繁殖期が盛んだが,他の時期にも見られる(和田 1982
).
ウェイビングを行う(西村 1995
).
和歌の浦で抱卵雌が現れるのは5〜9月,干潟に定着する後期メガロパの出現は8月が最多,
稚ガニは自分で巣穴を掘るか,親ガニと同居,またはゴカイなどの巣穴を利用(和田 1982
).
奄美大島以南では絶滅の恐れのある地域個体群(日本ベントス学会 2012
).
秋山 章男 1985干潟の環境と底生動物の生態. アニマ, 153: 81-83.
三宅 貞祥 1983原色日本大型甲殻類図鑑 (II). 保育社. pp.277.
西村 三郎(編) 1995原色検索日本海岸動物図鑑, II. 保育社. pp.663.
日本ベントス学会 2012干潟の絶滅危惧動物図鑑.東海大学出版会. pp.285.
Sakai, Tune 1976Crabs of Japan and the adjacent seas. Kodansha LTD. pp.773.
和田 恵次 1982雌を誘う、可憐な舞 干潟のカニの生活史. アニマ, 114: 25-28.