波部 1977273 pl.56 fig.6.
奥谷 1994150 fig.1.2.82.
奥谷 20001019 pl.507.73.
北海道南部から九州,潮間帯下部から水深20m,内湾の砂泥底(波部 1977
,奥谷 2000
).
北海道北部を除く日本全国,韓国,中国,遮蔽された内湾環境を好む(奥谷 1994
).
主産地は熊本県,千葉県,大分県,近年著しく減った(奥谷 1994
).
産卵期は6〜10月,沈着期の大きさはおよそ300μm,約1年で殻長20mm以上になり,寿命は7〜8年,
水管基部の粘液腺から1〜3mの粘液紐を出し,潮流に引きずられて移動できる(奥谷 1994
).
限界温度は29〜35℃,同塩素量は7.7〜3.9‰,食餌は浮遊珪藻のほか,底生羽状珪藻,有機残滓など(奥谷 1994
).
殻の外層,内層ともアラレ石から成る(波部ら 1994
138 table 3.1).
カイアシ類 Ostrincola koe が外套腔内に寄生する(長澤 2005
27-29).
波部 忠重 1977日本産軟体動物分類学 二枚貝綱/掘足綱. 北隆館. pp.372.
波部 忠重, 奥谷 喬司 & 西脇 三郎(編) 1994軟体動物学概説, 上巻. サイエンティスト社. pp.273.
長澤 和也(編著) 2005カイアシ類学入門. 東海大学出版会. pp.326.
奥谷 喬司(編) 1994水産無脊椎動物,II. 恒星社厚生閣. pp.357.
奥谷 喬司(編) 2000日本近海産貝類図鑑. 東海大学出版会. pp.1173.