Penaeus japonicus Spence Bate 1888

クルマエビ

節足動物門 甲殻亜門 軟甲綱 ホンエビ上目 十脚目 根鰓亜目 クルマエビ科

intertidal zone, sandy-muddy bottoms
Obitsu River Mouth Flat, Kisarazu, Chiba, Japan
photo by Kayane Lab. with Kazuyuki Yamada, 18 May 2011
Olympus μ Tough-8010

Penaeus melicertus japonicus クルマエビ 内田 1979 432 fig.1544.

Marsupenaeus japonicus クルマエビ 三宅 1982 6 pl.2.5. 峯水 2000 24 fig.

Penaeus japonicus クルマエビ 内海 1983; 1990 235 pl.98. 奥谷 楚山 1994 214 fig.4.

Penaeus (Marsupenaeus) japonicus クルマエビ 林 1992 129-130 figs.1, 7b, 65 66a, 67c, 68c, 69c, 70. 奥谷 1994 218-221 table II.2.1. 西村 1995 291 pl.84-1.

  松島湾以南の太平洋岸,陸奥湾以南の日本海沿岸,内湾・内海に生息(三宅 1982), 本州中部以南の内海・内湾,インド洋・西太平洋,砂泥底(内海 1983; 1990), 紅海,東アフリカ,東南アジアから日本(北海道から九州,沖縄),地中海(林 1992), インド洋・西太平洋の浅海(奥谷 楚山 1994).
  沿岸から水深100mくらいまで(内田 1979).
  スエズ運河を経て地中海に侵入(内海 1983; 1990奥谷 楚山 1994).

  産卵期は5月下旬〜9月上旬(内田 1979),6〜8月(三宅 1982). 雌は夏から秋,日没から深夜にかけて, 25mほどの深さを泳ぎながら10万〜120万粒の卵を産み放つ(奥谷 1994).
  約30日間の浮遊幼生期(ノープリウス7期,ゾエア3期,ミシス3期), ポストラーバ4日目以降は次第に内湾干潟で底生生活に移る(奥谷 1994). 稚エビは砂泥質干潟で昼間砂中にもぐり,夜間出て活動(三宅 1982).
  雌が抱卵しないこととノープリウスを出すことはクルマエビ科とサクラエビ科に限られ, 他の十脚類は抱卵し卵内でノープリウスをすごし,ゾエアとして孵化する(内海 1983; 1990).

01 August 2012

  1. 林 健一 1992 日本産エビ類の分類と生態. I. 根鰓亜目(クルマエビ上科・サクラエビ上科). 生物研究社. pp.300.
  2. 峯水 亮 2000 海の甲殻類. 文一総合出版. pp.344.
  3. 三宅 貞祥 1982 原色日本大型甲殻類図鑑 (I). 保育社. pp.261.
  4. 西村 三郎(編) 1995 原色検索日本海岸動物図鑑, II. 保育社. pp.663.
  5. 奥谷 喬司(編) 1994 水産無脊椎動物,II. 恒星社厚生閣. pp.357.
  6. 奥谷 喬司 & 楚山 勇 1994 海辺の生物. 山渓フィールドブック, 8. 山と渓谷社. pp.368.
  7. 内田 亨 1979 新編日本動物図鑑. 北隆館. pp.793.
  8. 内海 冨士夫 1983; 1990 学研生物図鑑 水生動物. 学研. pp.340.