Portunus (Portunus) trituberculatus (Miers 1876)

ガザミ

節足動物門 甲殻亜門 軟甲綱 ホンエビ上目 十脚目 抱卵亜目 短尾下目 ガザミ科

intertidal zone, sandy-muddy bottoms
Obitsu River Mouth Flat, Kisarazu, Chiba, Japan
photo by Kayane Lab. with Kazuyuki Yamada, 17 May 2014
Sony Ciber-shot DSC-WX100

Portunus (Portunus) trituberculatus ガザミ 三宅 1983 83 pl.28.1. 西村 1995 394 pl.106-9.

Portunus trituberculatus ガザミ 奥谷 1994 252. 奥谷 楚山 1994 249 fig.6.

  北海道南部から九州,韓国,中国(奥谷 1994). 北海道南部以南,中国北部,水深10-30mの砂泥底(奥谷 楚山 1994). 函館から九州,浅海砂泥底,干潟の発達した内湾,日本海(西村 1995).

  9〜11月甲幅130〜160mmに達した雌が,雌雄とも脱皮後の柔らかな間に交尾(三宅 1983). 交尾は夜間に行われる(奥谷 1994). 産卵期は春〜秋,稚ガニは干潟や藻場に定着,成長に伴い深所へ, 成熟雌は交尾後,精子を貯精嚢に貯えて越冬し,翌春受精する(西村 1995). 寿命は満2年,稀に3年以上(三宅 1983). 生物学的最小形は甲幅13cm(奥谷 1994).
  小動物を捕食(奥谷 楚山 1994).
  成体は40度近い高温にも0℃以下の低温にも耐えるが,15℃以下では採餌量が著しく低下, 10℃以下では活動を停止し砂泥中に潜る(奥谷 1994).

  食用(西村 1992),市場ではワタリガニと呼ばれる(奥谷 楚山 1994).

first up date 13 May 2016

  1. 三宅 貞祥 1983 原色日本大型甲殻類図鑑 (II). 保育社. pp.277.
  2. 西村 三郎(編) 1995 原色検索日本海岸動物図鑑, II. 保育社. pp.663.
  3. 奥谷 喬司(編) 1994 水産無脊椎動物,II. 恒星社厚生閣. pp.357.
  4. 奥谷 喬司 & 楚山 勇 1994 海辺の生物. 山渓フィールドブック, 8. 山と渓谷社. pp.368.