Patiria pectinifera (Müller & Troschel 1842)

イトマキヒトデ

棘皮動物門 ヒトデ綱 アカヒトデ目 イトマキヒトデ科

日本近海産ベントス既知種リスト: 棘皮動物門 イトマキヒトデ科

river mouth rocky shore, intertidal zone
Okitsu Beach, Katsuura, Chiba, Japan
photo by Kazuyuki Yamada, 09 May 2013
Olympus μ Tough-8010

Asteriscus pectinifera Müller & Troschel 1842

Asterina pectinifera Hayashi 1940 121-122.

Asterina pectinifera イトマキヒトデ 岡田ら 1965 57 fig.170. 内田 1979 502 fig.1807. 内海 1983, 1990 201 pl.162. 奥谷 楚山 1994 294 fig.1. 西村 1995 522 pl.124-3. 本川 2001 2,29,31-32,34,38,231-243. 佐波 入村 楚山 2002 19 figs.

Patiria pectinifera イトマキヒトデ 今原 2011 143 fig.

  樺太,北海道~九州,朝鮮,東シナ海,潮間帯~浅海または水深300m, 岩礁上(岡田ら 1965内田 1979内海 1983佐波 入村 楚山 2002).

  噴門胃を反転させて口から出し,餌を覆って消化,吸収する(本川 2001).
  ウニ類,魚類の死骸,小型付着動物,海草,海藻を食べる(本川 2001). 放流されたサザエ,アワビなどの稚貝を食害する(佐波 入村 楚山 2002).

  6~7月頃産卵,ブラキオラリア型幼生を経る(岡田ら 1965内田 1979内海 1983). 卵の直径は170μm,精子の全長は50μm,受精後は有腔胞胚,皺胞胚を経て孵化,原腸胚, ビピンナリア,ブラキオラリアへと変態して着底(本川 2001).
  イトマキヒトデ属の他種はビピンナリア期を経ない直接型発生(本川 2001).

30 May 2013

  1. 今原 幸光 2011 写真でわかる磯の生き物図鑑. トンボ出版. pp.271.
  2. 本川 達雄 (編著) 2001 ヒトデ学 棘皮動物のミラクルワールド. 東海大学出版会. pp.259.
  3. 西村 三郎(編) 1995 原色検索日本海岸動物図鑑, II. 保育社. pp.663.
  4. 岡田 要, 内田 清之助 & 内田 亨 1965 新日本動物図鑑 (3 volumes). 北隆館.
  5. 奥谷 喬司 & 楚山 勇 1994 海辺の生物. 山渓フィールドブック, 8. 山と渓谷社. pp.368.
  6. 佐波 征機 & 入村 精一 2002 ヒトデガイドブック. TBSブリタニカ. pp.133.
  7. 内田 亨 1979 新編日本動物図鑑. 北隆館. pp.793.
  8. 内海 冨士夫 1983; 改訂初刷 1990 学研生物図鑑 水生動物. 学研. pp.340.