Atrina pectinata (Linnaeus 1767)

タイラギ

軟体動物門 二枚貝綱 翼形亜綱 カキ目 ハボウキガイ科

1 individual (SL 283mm), ¥798-
Aeon Tsudanuma, Chiba, Japan
bought by Kazuyuki Yamada, 11 November 2012

Atrina (Servatrina) pectinata japonica Sakai 1976 569.

Atrina (Servatrina) pectinata タイラギ 波部 1977 66 pl.12-2, 3. 内田 1979 309 fig.1087. 奥谷 1994 120-121 fig.I.2.64. 奥谷 2000 889 pl.442-8.

Atrina pectinata タイラギ  波部 奥谷 1983 228 pl.85.

Atrina pectinata WoRMS (01 Dec 2012)

Atrina (Servatrina) japonica (Reete 1858) ズベタイラギ 日本ベントス学会 2012 114 figs.

愛知県産たいら貝 (パッケージ名称)販売:イオン津田沼店(千葉県習寿野習志野市)

  本州房総半島以南,ベンガル湾・西太平洋,潮間帯〜水深 20m,細砂泥底(波部 1977). 本州(房総)〜九州・朝鮮・台湾以南・インド・太平洋海域, 潮間帯下より水深 20m までの泥底(内田 1979). 東京湾以南,内湾の水深 5〜10m くらいの泥底(波部 奥谷 1983). 東京湾以南の内湾的環境の水深 10m 位の泥底(奥谷 1994). 福島県・日本海中部以南,熱帯インド・西太平洋の水深 30m までの泥底(奥谷 2000).

  香川県では無鱗型を”ズベ”,有鱗型を”ガザ”と呼んで区別,形態や肉質に相違, 両者はまったく異なる遺伝子構造をもつが交雑も起こっている(横川 1996). 地方名ズベ(奥谷 2000). ズベタイラギは鱗片状突起がごく弱いか欠く「無鱗型」, タイラギ(リシケタイラギ) A. (S.) lischkeana (Clessin 1891) は「有鱗型」, ともに準絶滅危惧(日本ベントス学会 2012).

  殻頂を下に,腹縁が潮流と並行するように突き刺さって生活,産卵期は 6〜9月, 適水温は 22.0〜28.5℃,浮遊幼生は約 600μmで底棲生活に,天然個体群の豊凶は激しく, 環境による形態変異が2型ある(奥谷 1994).

  タイラギピンノ Pinnotheres sinensis atrinae Sakai 1939 が共生する(Sakai 1976).

01 December 2012

  1. 波部 忠重 1977 日本産軟体動物分類学 二枚貝綱/掘足綱. 北隆館. pp.372.
  2. 波部 忠重 & 奥谷 喬司(監修) 1983 学研生物図鑑, 貝 II. 学習研究社. pp.294.
  3. 日本ベントス学会 2012 干潟の絶滅危惧動物図鑑. 東海大学出版会. pp.285.
  4. 奥谷 喬司(編) 1994 水産無脊椎動物,II. 恒星社厚生閣. pp.357.
  5. 奥谷 喬司(編) 2000 日本近海産貝類図鑑. 東海大学出版会. pp.1173.
  6. Sakai, Tune 1976 Crabs of Japan and the adjacent seas. Kodansha LTD. pp.773.
  7. 内田 亨 1979 新編日本動物図鑑. 北隆館. pp.793.
  8. 横川 浩治 1996 タイラギ2型の遺伝的分化. Venus, 55(1): 25-39.