大島 1927pls. 5-6.
岡田ら 1965338 fig.28.
Utinomi 1971331-332.
内田 1979350 fig.1214.
張ら 2012
博多湾名島・長崎県加津佐・天草富岡,南仏海岸,幼生はアサリ*1
またはまれにオニアサリの外套内に寄生,成体は浅底砂中に潜居(岡田ら 1965
,内田 1979
).
ホストは アサリ*1,Protothaca jedoensis オニアサリ,
Theora lata シズクガイ*4,
Hiatella orientalis キヌマトイガイ*5(Arnaud Bamber 1987
49-52 table 6).
大正15年4月,福岡市内産アサリ*1の吸い物に多数のウミグモが浮いているのが発見され,
残ったアサリ生貝を確認したところ各ステージの多数個体が得られ,
この標本をもとに新種記載された(大島 1927
).
2007年4月,千葉県牛込漁協地先で獲られたアサリから発見,
調査の結果盤洲海域一帯に広がっていること,シオフキ*2,
マテガイ*3,アサリ*1に寄生していることが確認された(張ら 2012
).
*1
アサリ Ruditapes philippinarum (Adams & Reeve 1850)
*2
シオフキ Mactra quadrangularis Deshayes in Reeve 1854
*3
マテガイ Solen strictus Gould 1861
*4
シズクガイ Theora lubrica Gould 1861
*5
キヌマトイガイ Hiatella arctica (Linnaeus 1767)
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